2月にNiceHash QuickMinerが発表されて以降、NiceHash QuickMinerのリリースが続いていますが、一方でNiceHash Minerも新バージョンがリリースされています。詳細はこちら。
NiceHash QuickMinerと違ってDaggerhashimoto以外でもマイニングできるため、Octopus / Daggerhashimotoの両方をマイニング対象にしたい方などにおすすめです。
新しいバージョンのご案内
本記事で紹介しているものよりも新しいバージョンが発表されました。アップデート内容などはこちらの記事で紹介しています。
NiceHash QuickMinerと違ってDaggerhashimoto以外でもマイニングできるため、OctopusとDaggerhashimotoの両方をマイニング対象にしたい方などにおすすめです。
注意点
インストールにあたって、次のような注意点があります。
その1:オーバークロック設定は手動
NiceHash QuickMinerではオーバークロック設定をRig Managerから自動で行なえますが、NiceHash MinerではAfterburnerを利用して手動で行わなければなりません。
この手動でのオーバークロック設定(や、RadeonでのROMカスタマイズ)がマイニングの面白いところではあるのですが、NiceHash QuickMinerに慣れてしまうと面倒を感じる部分でもありますね。
手動設定では各GPUごとに最適な値を探っていくことになりますが、基準となる設定値はあるため、この値から調整を始めるとより早く最適な値を見つけ出せるでしょう。
その2:安全性への懸念
NiceHashがPhoenixMinerの使用中止を求めた事件がありました。
NiceHashは、オープンソースではないサードパーティー製ソフトウェアを使用することの危険性を警告しており、NiceHash QuickMinerはこの危険性を回避するために開発したとも言っています。
しかし、個人的な見解としては、マイニングソフト自体がそもそも危険性の高いソフトであり、NiceHash自体にそこまでの高い信頼性を感じないため、NiceHashの主張にはいまいちうなずききれません。結局のところ、マイニングソフト開発者の言行をみつつ信頼性を見極めて、どのマイニングソフトを利用するか自ら判断するしかないでしょう。
PhoenixMiner開発者はNiceHashの発言に対してコメントを出しています。こちらの記事でまとめています。
その3:PhoenixMiner非対応
当然ですが、NiceHashが危険視しているPhoenixMinerには非対応で、プラグインに含まれていません。PhoenixMinerを使用し続けたい場合は、アップデートしないほうが良いでしょう。
アップデート内容紹介
今回リリースされた「3.0.6.3」バージョンは、「3.0.5.6」から数回に渡って行われたアップデートをまとめたものとなっています。それぞれのアップデート内容は以下の通りです。
「3.0.6.3」をインストールするとこれら全てのアップデートが適用されます。
変更点:3.0.5.6→3.0.6.0
- 対応するNVIDIA compute capability versionを「3.0(GTX600シリーズ)以降」→「5.2(GTX900シリーズ)以降」に変更
- アメリカとEU以外のマイニングサービスの接続先を削除
- 時代遅れとなている以下のアルゴリズムを削除
- GrinCuckarood29
- Cuckaroo29BFC
- CuckaRooz29
- サードパーティー製プラグインについてインストール時の利用規約への同意確認を義務化
- NiceHash Miner初期化時にプラグインを二重更新するバグを修正
- ETHlargementプラグインについて以下を変更
- NBMinerを動作対象に追加
- NVIDIA collectors editionを動作対象に追加
- プラグインのユーザーによるインストール/アンインストールを許可
- 「RunScriptOnCUDA_GPU_Lost」機能を廃止して、「CheckForMissingGPUs」機能と「RestartMachineOnLostGPU」機能に置き換え
※この変更により、NVIDIAとAMDの両方のGPUで停止が検出されるようになりました(以前はNVIDIAのみ)。なお、システムの自動再起動はデフォルトでは無効です。 - 軽微なGUIの修正と通知の追加
変更点:3.0.6.0→3.0.6.1
- ETHLargement pillをインストールすると、常時有効になるように修正
変更点:3.0.6.1→3.0.6.2
- ログイン方法の改善
- 新しいマイニングロケーションの追加
変更点:3.0.6.2→3.0.6.3
- マイニングマネージャーを改良
※プラグインのアップデート後などに行っていた再起動が不要になりました。 - 軽微なGUIの修正
インストール方法
ファイルのダウンロード
ダウンロードページからファイルをダウンロードします。exeファイル版(インストーラー)とzipファイル版がありますが、お好みの方をダウンロードしてください。
ダウンロードファイルのチェックサム値確認
ソフトをダウンロードしたらチェックサムの確認をします。「7z」を使うとチェックサムの確認が簡単にできるので、インストールしていない場合はインストールすることをおすすめします。
「7z」で表示された「SHA256」と「SHA1」の値が以下の表と同じなら問題ないファイルをダウンロードできています。
ファイル名 | nhm_windows_3.0.6.3.zip |
ハッシュ値 | SHA256: AFEA61C307B6AA212FE330FF8B81C88A32412274E93FE309FBC6F4F5B2871067 SHA1: 703E9C5FA9B3BDA9820113A1529ABD05235E4D18 |
ファイル名 | nhm_windows_3.0.6.3.exe |
ハッシュ値 | SHA256: 2ADA54AD49DFD4670D2F1C5271974866D2B8147C83B2237D06CF8DD5A33A209D SHA1: 50E072FF8350C53F19890C5E21A7E8DD4BAE1A1E |
「nhm_windows_3.0.6.3.zip」をダウンロードしたら、解凍して「NiceHashMiner.exe」を実行してください。「nhm_windows_3.0.6.3.exe」をダウンロードしたら、そのファイルを実行してください。
インストール(exeファイルからのインストール)
画面の案内に従ってインストールしていきます。
最初に利用規約に同意します。
これまで使用していた設定を引き継ぐか選択します。
以上でインストールは完了です。
「Finish」をクリックするとインストールが完了し、NiceHash Minerが起動します。
インストール(zipファイルからのインストール)
画面の案内に従ってインストールしていきます。
最初にNiceHashの利用規約に同意します。
次にサードパーティー製ソフトウェアの利用規約に同意します。
言語の設定をします。
NiceHashアカウントにログインします。
持っていない場合は「Register a New Account」(LOGINの下にあります)をクリックし、アカウントを作成しましょう。
モバイルアプリを使うか、「LOGIN」を押して次の画面でメールアドレス・パスワード・2FAコードを入力してログインします。
ログインするとNiceHash Minerが起動します。
NiceHash Minerの起動
NiceHash Minerが起動すると、不足しているプラグインのダウンロードなどを行います。
なお、以下のマイニングソフトは標準でインストールされます。
- Excavator
- LolMiner
- XMRig
- NBMiner
個別のサードパーティー製マイニングソフトの利用規約への同意を求められます。利用するソフトについて「I ACCEPT」(同意する)をクリックし、利用しないソフトについて「DECLINE」(同意しない)をクリックしましょう。
NiceHash Minerの再起動を求められるので、「Restart」をクリックして再起動しましょう。再起動が完了すると、NiceHash Minerを使用できるようになります。