NiceHashがFAQページを公開して、よくある質問に回答しています。詳細はこちら。
このページではNo.1~No.3について見てみましょう。
管理者権限について
Q:NiceHash QuickMinerで起動時に管理者権限が求められるのはなぜですか?
A:クロック・PLの調整に必要だからです。
オーバークロックを行うには管理者権限が必要です。(もう必要なくなったソフトだと思いますが)Afterburnerも管理者権限で起動していますよね?PL(Power Limit)を50%削減することで最大20%のマイニング性能向上が見込めるため、管理者権限を取得しないで、クロックやPLを調整せずにマイニングを行うのは賢明ではないと言えるでしょう。
DAG破損対策について
Q:DAG作成時にどのような破損対策をしていますか?
A:DAG作成完了まで一時的にオーバークロックを無効化しています。
NiceHash QuickMinerでマイニングを行っているExcavatorは、DAG生成中にメモリのオーバークロックを無効化しています。これによって破損したDAGが作成されることを回避し、破損したDAGによって無効なsharesを出してしまうことを防ぐことが出来ます。
この機能はExcavatorでオーバークロック設定をした場合のみ動作します。Afterburnerでオーバークロック設定をした場合は動作しませんのでご注意ください。この機能により、DAGの破損を気にすることなくオーバークロックを設定できるようになります。
accepted sharesとrejected sharesについて
Q:accepted shareとrejected shareの数はどこで確認できますか?
A:APIを使って確認できますが、これらの値を気にする必要はありませんよ。
API(algorithm.list)を呼び出すことで、accepted share数とrejected share数を見ることができます。ただ、他のPPLNS(Pay Per Last N Shares)方式のプールとは違って、NiceHashではこれらの値は重要ではありません。なぜなら、NiceHashではdifficultyに固定値を設定できず、動的に変更されるため、shareごとの価値が一定ではないからです(※1)。difficultyの高いshareは価値が高くなります(※2)。
NiceHashプールはPPS(Pay Per Share)方式を採用しているため、shareの価値を知ることは非常に重要です(difficultyが2倍になるとshareの価値も2倍になります)。accepted shareとrejected shareのハッシュレートは、Rig Managerでグラフで確認できます。他のプールでは、マイニングソフトがプールに報告している価値をそのままグラフに表示していることが多く、不正確なグラフが表示されることが多々あります。NiceHashはマイニングソフトから報告されたハッシュレートは無視し、プールで受け取ったaccepted share数とrejected share数からハッシュレートを計算しています。
このようにしてマイニング性能を把握しているため、他のプールとは異なり、Rig Managerで確認できるグラフには、マイニングリグの性能が正確に反映されていますし、報酬の支払いも正確に行われています。
(※1)
difficultyはNiceHashから割り振られるjobによって決定されるため、マイニングリグ所有者が設定することは出来ません。
(※2)
実際に、マイニングソフト上で表示される「diff=」の値とRig Managerで表示される「Actual rig profitability」の値を観察すると、両者が連動してることがわかります。
(※3)
これによって、ローカルで確認できるハッシュレートはあくまでも報酬の参考値だとわかります。
FAQまとめ
FAQは別の記事で紹介してきました。
こちらもあわせてご覧ください。
第1回(本記事)では以下のテーマを紹介しました。
- 管理者権限について
- DAG破損対策について
- accepted sharesとrejected sharesについて
第2回では以下のテーマを紹介しました。
- マイニング画面の「clean」について
- デフォルトオーバークロックについて
- CPUマイニングについて
第3回では以下のテーマを紹介しました。
- ディスプレイ接続について
- ハッシュレートの変動について
- QuickMiner終了時の挙動について