NiceHashがFAQページを公開して、よくある質問に回答しています。詳細はこちら。
このページではNo.7~No.9について見てみましょう。
ディスプレイ接続について
Q:マイニングしているGPUからディスプレイ出力すると性能は落ちますか?
A:落ちます
GPUにディスプレイが接続されているとパフォーマンスに若干のペナルティが生じてしまい、GPUのハッシュレートが下がります。パフォーマンスがどれくらい低下するかについては、接続されているディスプレイの数、解像度、GPUを使用するソフトの数や負荷など、多くの要因に左右されます。ハッシュレートがほとんど低下しないこともありますし、最大ハッシュレートの25%が失われることもあります。このペナルティを軽減するために、次のような対策があります。
- iGPUを使用する
- Windowsの視覚効果をオフにする
- Webブラウザなどで、ハードウェア・アクセラレーションをオフにする
- GPUを使用する不要なアプリケーションを終了する
- 解像度やリフレッシュレートを下げる
- ディスプレイを減らす
ハッシュレートの変動について
Q:ハッシュレートが上下するのはどのようなことが要因ですか?
A1:高温になったVRAM
RTX 3080とRTX 3090では、VRAMの温度がハッシュレートに大きな影響を与えます。GDDR6XのVRAM温度は80℃を超えるとスロットリングが発生し始め、105℃を超えるとスロットリングがさらに大きくなり、110℃に近づくと極端にハッシュレートが下がります。そのため、VRAMを適切に冷却する必要があります。
A2:ディスプレイ出力による負荷
GPUがディスプレイに接続されている場合は、解像度・リフレッシュレート・モニターの数・ディスプレイ上の表示・ハードウェアアクセラレーションなどが原因で、ハッシュレートが上下することがあります。Excavatorはマイニングの優先度を低く設定しているため、PCでマイニングしつつ様々な作業をしていても、作業でラグを感じさせることはないでしょう。
ハッシュレートを最大化したい場合は、すべてのウィンドウを閉じてしばらく待つと、ハッシュレートが最大まで向上するのがわかります。もし、ある程度の画像処理能力が必要な場合は、ディスプレイをiGPU出力に切り替えるべきでしょう。
A3:Actual speedが上下するのは通常のことです
Rig Managerで表示される「Actual speed」が上下するのは問題ありません。なお、長期的にはActual speedはマイニングソフトに表示されるローカルでのハッシュレートと近似します。
QuickMiner終了時の挙動について
Q:NiceHash QuickMiner終了時にオーバークロックなどの設定はどのようになりますか?
A:NiceHash QuickMiner起動前の設定に戻ります
- Rig Managerからワンクリック最適化を行った場合
- OCTuneを使用してオーバークロック設定をした場合
上記の場合は、NiceHash QuickMinerを終了するとオーバークロック設定とファンスピード設定がNiceHash QuickMinerを起動する前の設定値に戻ります。
FAQまとめ
FAQは別の記事で紹介してきました。
こちらもあわせてご覧ください。
第1回では以下のテーマを紹介しました。
- 管理者権限について
- DAG破損対策について
- accepted sharesとrejected sharesについて
第2回では以下のテーマを紹介しました。
- マイニング画面の「clean」について
- デフォルトオーバークロックについて
- CPUマイニングについて
第3回(本記事)では以下のテーマを紹介しました。
- ディスプレイ接続について
- ハッシュレートの変動について
- QuickMiner終了時の挙動について