本記事で紹介しているものよりも新しいバージョンの NiceHash QuickMinerが発表されました。アップデート内容などはこちらの記事で紹介しています。
NiceHash QuickMiner stable版の新バージョンがリリースされましたね。詳細はこちら。
このページではアップデート内容の紹介とインストール方法を解説します。NiceHash ではインストーラーを使用する方法も紹介されていますが、以下のページでは zip ファイルを使ったインストール方法を紹介します。
というのも、
- NiceHash が、インストーラーを使ったインストールが上手く行かなかった場合は、zip ファイルを使ってインストールするよう紹介していること
- NiceHash 開発者や PhoenixMiner 開発者といったあらゆる開発者が、ファイルダウンロード後にチェックサム値を必ず確認するよう注意喚起していること
などを鑑みて、ダウンロードするファイルのチェックサム値が明示されないインストーラーの使用に不安を覚えるからです。
なお、チェックサム値が同一である「v0.5.1.3 RC」と「v0.5.1.3 stable」は同じファイルです。「v0.5.1.3 RC」をインストールすれば「v0.5.1.3 stable」をインストールしたことと同じになります。
アップデート内容(v0.4.5.5 stable → v0.5.1.3 stable)
- OCTuneにGPUメーカー名の表示を追加
- 設定性の向上
- ファン制御に5つ目のモードを追加(Target plus decrease MCC)
- 多言語化機能を追加(ポルトガル語・ロシア語・スロバキア語)
- ゲームモードにディスプレイデバイスオーバーライド機能を追加
- MSIを用いた最適化機能を追加
- ゲームモード起動時にメモリタイミングをリセットするように修正
- ワンクリック最適化のデフォルト設定を「Lite」に修正
- クラッシュ検出、リカバリー機能追加
- ワンクリック最適化とOCTuneの排他化
- CUDA 11.2 update 2にアップデート
- 必須NVIDIAドライバーバージョンを「461.33」以上に変更
- 再起動時のOCTune設定復元バグの改善
- 自動起動カウントダウンダイアログの追加
- GTX 1660 SUPER(Micron製VRAM搭載)の最適化設定を修正
- 一部のGPUで無効なDAGを生成するバグを修正
- DAG生成時のMCC(Max Core Clock)を無効化
- GDDR6のVRAM温度取得機能を追加
- バグ修正とその他の改善
v0.5.1.3から日本語での表示が簡単にできるようになりました。
インストール①:ファイルダウンロード
NiceHash QuickMiner には stable 版と RC 版の2つのバージョンがあります。
バージョン | 説明 |
---|---|
stable 版 | 安定版です。 クラッシュなどの危険性も低いため、とにかく使ってみる場合はこちらを推奨。 |
RC 版 | テスト版です。 今後リリースされる stable 版に盛り込まれる機能改善がされていたり、 ハッシュレートの上昇が見込めます。 トラブルに自分で対応できる場合はこちらも選択肢に入れられるでしょう。 |
最初に、リリースページに移動してファイルをダウンロードします。
- ダウンロード先はこちら
「.nhpkg」ファイルではなく、「.zip」ファイルをダウンロードします。「Assets」をクリックしてリストを表示し、「~.zip」ファイルをダウンロードしてください。

ファイルをダウンロードしようとすると、「危険なコンテンツをダウンロードしている」という警告がブラウザ上に表示され、ダウンロードが許可されない場合があります。その場合の対処法は以下のようなものがあります。
- ブラウザのマルウェア検知機能を一時的にオフにする
- Windows Defender でダウンロード先フォルダを除外する
- アンチウィルスソフトでダウンロード先フォルダを除外する
設定方法の詳細は使用しているソフトによって異なるため、Googleで検索することをお勧めします。
インストール②:ダウンロードファイルのチェックサム値確認
ソフトをダウンロードしたらチェックサムの確認をします。「7z」を使うとチェックサムの確認が簡単にできるので、インストールしていない場合はインストールすることをおすすめします。


「7z」で表示された「SHA1」と「SHA256」の値が以下の表と同じなら問題ないファイルをダウンロードできています。
ファイル名 | NiceHash_QuickMiner_v0.5.1.3.zip |
ハッシュ値 | SHA256: 8F74B4F5FC247BCFDB99B3098869FFD1CA7DFBAF0BAD7D0619B3E4B34106DB1E SHA1: 1B992C880E8DFBC73868F0E66731D88E5DF4B176 |
インストール③:zipファイルの解凍
zip ファイルの解凍には、Windows10 の標準機能として搭載されている zip 解凍機能や、先にインストールした「7z」を利用することができます。無事に解凍できたら NiceHash QuickMiner の初回起動を行います。
インストール④:NiceHashQuickMiner の起動

NiceHashQuickMiner.exe をダブルクリックすると NiceHash QuickMiner が起動するので、「enter your mining address here」と書かれているところに BTC ウォレットアドレスを入力して「OK >>」ボタンをクリックします。

※自分の BTC ウォレットアドレスがわからない場合は、NiceHash にログインして上部のメニューから「Mining」をクリックし、上の画像の場所の「MINING ADDRESS」をクリックすると自分の BTC ウォレットアドレスが表示されます。
インストール⑤:UAC(User Agent Control)の許可
UACに関する警告画面が表示されたら「Yes」をクリックして、コンピューターに変更を加える許可を与えてください。
インストール⑥:オプション設定
次にオプション設定を行います。
設定項目は次の4つです。ここで設定した項目はあとから変更することができるので、とりあえずの設定でOKです。
設定名 | 解説 |
---|---|
言語 | 表示言語を選択してください。 |
リグ名 | リグの名前を入力してください。 |
自動起動 | Windows起動時にNiceHash QuickMinerを自動起動するか選べます。 |
エラー対応 | エラー発生時の対応を選べます。 「リグを再起動する (推奨)」がおすすめです。 |
表示言語の設定

表示言語をしてください。日本語が選択できるようになりました。
右下にある「>>」をクリックすると次のタブに移ります。
リグ名の設定

リグの名前(Worker name)を入力してください。
右下にある「>>」をクリックすると次のタブに移ります。左下にある「<<」をクリックすると前のタブに戻ります。
自動起動の設定

Windows起動時にNiceHash QuickMinerを自動起動するか選んでください。
右下にある「>>」をクリックすると次のタブに移ります。左下にある「<<」をクリックすると前のタブに戻ります。
ここでチェックをつけると、Windows起動後にこのようなウィンドウが開きます。

10から始まるカウントダウンが行われ、0になるとNiceHash QuickMinerが起動します。
ボタンの動作はそれぞれ以下のようになっています。
ボタン | 動作 |
---|---|
Exit | カウントダウン中止・自動起動中止 |
OPTIMIZE Reset | 現在の最適化設定をリセットし「MANUAL」に変更 |
Start | カウントダウンスキップ・自動起動開始 |
エラー発生時の対応方法の設定

エラー発生時の対応を選べます。「リグを再起動する (推奨)」がおすすめです。
右下にある「>>」をクリックすると次のタブに移ります。左下にある「<<」をクリックすると前のタブに戻ります。
「Tips」のページへのリンク

「Tips」のページへのリンクです。
右下にある「>>」をクリックすると次のタブに移ります。左下にある「<<」をクリックすると前のタブに戻ります。
GTX 1660、TITAN V、RTX 2000、TITAN RTX、RTX 3000シリーズを使用している場合は、「ワンクリック最適化」の利用が強く推奨されています。
「ワンクリック最適化」の使用方法はこちらの記事で紹介しています。
「Rig Manager」ページへのリンク

「Rig Manager」ページへのリンクです。「ワンクリック最適化」は「Rig Manager」ページで実行できます。マイニングを開始してもページにリグが表示されるまで少し時間がかかることがありますが、数分待っていれば表示されます。
右下にある「>>」をクリックすると次のタブに移ります。左下にある「<<」をクリックすると前のタブに戻ります。
「OCTune」の設定ページへのリンク

「OCTune」の設定ページへのリンクです。
「OCTune」は手動で設定をある程度詳細に詰めるオーバークロック設定方法です。こちらのページでやり方を紹介しています。
手間を考えると「OCTune」よりも、先に紹介した「ワンクリック最適化」がおすすめです。
左下にある「<<」をクリックすると前のタブに戻ります。右上にある「OK >>」をクリックするとオプション設定が終了し、マイニングが自動的に開始されます。
インストール⑦:GTX 1080 / GTX 1080 Ti / TITAN Xp 向け設定
GTX 1080 / GTX 1080 Ti / TITAN Xp でマイニングする場合、設定を手動で行う必要があります。
こちらの記事にまとめていますので、OCTune で「Adjust memory timings」の修正を行ってください。
補足
インストールに関連して、何点か補足があります。
コンフィグファイルの場所
オプションの設定をするコンフィグファイルなどへのアクセス方法の案内が、起動時に別ウィンドウで表示されています。「コンフィグファイルが見つからない」という方はこちらの画像を参考にアクセスしてください。

タスクバーにある NiceHash QuickMiner のアイコンを右クリックし、「各種設定」から選ぶことができます。
手動でのマイニング開始方法

マイニングが自動で開始されなかった場合は、手動でマイニングをスタートさせることができます。デスクトップ画面右下の「∧」(カーソルを上に置くと「隠れているインジケーターを表示します」と表示されるところ)をクリックして、NiceHash QuickMiner アイコンを右クリックし、「マイニング開始」をクリックするとマイニングが開始されます。
旧バージョンのアンインストール
NiceHash QuickMiner には自動アップデート機能があります。新しいバージョンが出たら、通知され、自動でインストールされるため、手動でインストールする必要はありません。しかし、何らかの事情で手動インストールが必要な場合は、まず最初に、現在インストールされているバージョンをアンインストールする必要があります。手動アンインストールは次の通り行ってください。
- 全てのオートスタートタスクを削除(QuickMinerのオートスタートメソッドを削除)する
- 全てのファイルを削除(NiceHashQuickMiner.exe –uninstall –keepconfig を実行)する
参考①:NiceHash QuickMinerのハッシュレートの目安
こちらの記事では、NiceHash QuickMiner 使用時のハッシュレートの目安を紹介しています。オーバークロック設定の参考になりますので、こちらもあわせてご覧ください。
参考②:ワンクリック最適化でのハッシュレートの目安
また、NiceHashが公表しているワンクリック最適化を実施したときのパフォーマンスについて、こちらのページで紹介しています。こちらもあわせてご覧ください。