【PhoenixMiner】バージョン 5.6d アップデート内容紹介

PhoenixMinerの最新版である「5.6d」バージョンが発表されています。

PhoenixMinerはNiceHashといざこざがあったため、すでにNiceHash Minerのプラグインから削除されていますが、開発自体は継続されていてコミュニティも活発に活動しています。

[スポンサーリンク]

PhoenixMiner問題について

NiceHashとPhoenixMinerとのいざこざについては、こちらを始めとした連載記事で紹介しています。すべて読むとかなり長くなりますが、どういった事が起きていたのかご存知なければ一読されることをおすすめします。

[スポンサーリンク]

アップデート内容(5.5c→5.6d)

  • RX 6700専用カーネルを追加。この専用カーネルは汎用カーネルよりも高速で、stale shareの生成割合が大幅に減少します。
  • DAGエポック550まで対応延長。2023年1月頃までは本ソフトを利用可能です。
  • RX 6900 / RX 6800 / RX 6700について、クロック・ファン速度・電圧・メモリタイミング設定を完全にサポート。
  • ハッシュレートの変形表示を「kH/J」形式に変更。(たとえば、ハッシュレートが30MH/sで、消費電力が100Wの場合、300kH/Jとなります)
  • コマンドラインパラメーター「-ttj」「-ttmem」を追加。GPUのホットスポット(ジャンクション)温度とメモリ温度に基づいて、ファンの速度を自動制御ができます。
    たとえば、「-ttmem 83」は、ファン速度を調整してGPUメモリ温度を83℃以下に保ちます。これらのパラメーターは「-tt」等と組み合わせることができます。ジャンクション温度とメモリ温度を検出するGPUに対応しており、RTX 3080、3090、2080 Tiなどで利用可能です。
  • コマンドラインパラメーター「-tmaxj」「-tmaxmem」を追加。GPUのホットスポット(ジャンクション)温度やメモリ温度が指定された値を超えた場合に、GPU使用量を減らします。これらのオプションは、ジャンクション温度とメモリ温度を検出するGPUに対応しています。
  • PhoenixMiner 5.6のベータ版で発生していた、一部のGPUでの温度表示に関する問題を修正。
  • サポート対象のAMD Windowsドライバーに、バージョン21.5.1・21.4.1・21.3.2・21.3.1を追加
  • サポート対象のAMD Linuxドライバーに、バージョン21.10-1244864-ubuntu-18.04・21.10-1247438-ubuntu-20.04・20.50.xを追加。
    ※これらのドライバーはPolaris及びそれ以前のGPUか、RX 6000シリーズでのみ使用してください。Vega・Radeon VII・Naviでは、このドライバは動作しません。
  • AMD GPUで「-tt」「-minfan」などで固定ファン速度を使用している場合やファン速度最小値を設定している場合に、ゼロファン機能をオフになります。この機能を無効にするには「-fanstop 1」をコマンドラインパラメーターに追加してください。
  • Linuxで「-mcdag 1」コマンドラインパラメーターに指定すると、daggen.shの終了を待つことなくDAGの生成を開始します。これにより、GPUのオーバークロックをオフにしてDAG生成のために30~60秒間スリープしてからオーバークロックを再適用する、といった事が可能になります。
  • Nicehash利用時のrejected・stale sharesの発生可能性の低減
  • その他の改善と修正

RX 6700専用カーネルの追加やDAGエポック対応期間の延長、AMDドライバーのサポート拡大などの嬉しい改良点がありますが、何より「おぉ!」っと思ったのは「NiceHashでrejected・stale sharesの発生が低減した点」です。

当事者間でいろいろな問題がありながらも、NiceHash MinerでAMDを使う場合はやはりPhoenixMinerが第一候補になりますよね。PhoenixMiner開発側もユーザーからの反応を見る中でニーズの強さに気づいているのかもしれません。

タイトルとURLをコピーしました