【続報】使用中止問題への PhoenixMiner 開発者コメント【その4】

NiceHash が唐突に PhoenixMiner の使用中止を求める声明を出したことで降って湧いたように発生した PhoenixMiner 使用中止問題。この問題について、オンライン上から姿を消していた PhoenixMiner の開発者が、状況を解説するコメントを bitcointalk に発表しています。

かなり長いため、最初に PhoenixMiner に関するコメントの要約を紹介しました。本編は分割記事となっており、今回はその第4回です。

PhoenixMiner に関するコメントの要約はこちら。


本編についての記事の「その1」はこちら。「その1」から読まれることをおすすめします。


「その2」の記事はこちら。


「その3」の記事はこちら。


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第5節:結局何が起きたのか?全体像の予想

現時点ではまだ推測の域を出ませんが、これまでの情報を綜合すると、最良と最悪の2つの状況を想定することができます。真実はその間のどこかにあると思われます。

最良の想定はこうです。
NiceHash は、PhoenixMiner の MEGA のアカウントが削除された事自体はさほど重大視せず、これを私たちに対するネガティブキャンペーンを開始する好機と捉えました。NiceHash Miner 利用者が PhoenixMiner を使うのをやめて、代わりに NiceHash QuickMiner などの NiceHash 製マイニングソフトに乗り換えることを期待したのでしょう。私たちが1ヶ月以上オフラインだったことで NiceHash は気が大きくなり、Claymore と同様に私たちが消えてしまい、クソみたいな言説を好き勝手垂れ流せると思ったのでしょう。
私たちがオンラインに現れたとき、彼らは当初、私たちが報復として NiceHash で PhoenixMiner を使えないようにするのではないかと慌てました。しばらくして、そのような報復がないことがわかると、djeZo 氏ののメッセージのトーンは謝罪から攻撃的なものへと急速に変化しました。その時点で彼らは「PhoenixMiner 開発者の身元が明かされていない」ことを根拠に、公式サイトや掲示板を使って全力でクソを垂れ流す方針を固めたのでしょう。

一方で、最悪の想定はこうです。
MEGA のマイニングソフトのパージは、NiceHash 自身が出したクレームや削除依頼によって始まりました。その後の流れは上記の最良の想定とほぼ同じです。とはいえ何より気がかりなのは、NiceHash が抱いている、たとえ彼らに対してだけにでも、私たちの身元を明らかにさせたいという強い欲望です。ただ単に私たちの汚点を見つけたいだけなのかもしれませんが(頑張ってください!応援しています!)、もしかしたらもっと邪悪なことを企んでいるのかもしれません。

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第6節:そもそも PhoenixMiner は信用できるソフトなのか?

議論の余地なく明白な「信頼の証(proof of trust)」は存在しないため、皆さんの信頼を立ちどころに得られるようなものを示すことはできません。しかし、以下のような事実から信頼性を考慮することはできると考えています。

  • 私たちは3年以上にわたって PhoenixMiner を開発しており、数多くのユーザーがいます。
  • 公式のダウンロード元(以前は MEGA のリンク、現在は github のリンク)からダウンロードしている限り、PhoenixMiner にはセキュリティ上の問題はありません。
  • 私たちはこの bitcointalk のスレッドでチェックサム値を提供していますので、他の場所からダウンロードした場合でも、ファイルの正当性を検証することができます。
    なお、このチェックサム値の確認は、たとえ公式リンクからマイニングソフトをダウンロードした場合であっても、誰もが必ず行うべきことだと考えています。
  • 私たちはユーザーの暗号通貨を保有していませんし、外部からアクセス可能なサーバーも持っていませんので、私たちがハッキングされたり、他の方法でユーザーの暗号通貨を盗んだりする恐れはありません。
  • 私たちは、コンピュータとプログラミングに強い情熱を持つ、昔ながらの開発者のグループです。
  • 私たちは暗号の理念を信じ、その将来に全面的に投資しています(過去最高に稼いでいる今現在に、これのようなことを言うのは簡単だと思うかもしれません。しかし、開発を始めた当初の数年間の稼ぎは、当時の私たちの本業に比べると小さなものでした)。
  • 何年もかけて私たちの市場シェアは大幅に拡大しました。それなりのシェアを得た現時点で、PhoenixMiner の信頼性を損ないかねないような悪質なことをして、正当な収入を危険にさらすのは非常に愚かなことです。私たちの誠実さを信用できなくても、このように合理的な判断は信頼いただけるのではないでしょうか。
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第7節:現状に対する所感

私たちはビジネスの性質上、すべての主要なマイニングプールと取引がありました。これまでどのような取引においても、彼らは完全に合理的で、プロフェッショナルで、信頼できました(私たちが初心者だったために起こした最初の失敗の時でさえも、彼らはそのように対応してくれました)。たとえ意見の相違があったとしても、互いを尊重しあって、建設的な方法で問題を解決できました。
それだけに、今回のようなケースは非常に珍しいことです。
私たちは、良いマイニングソフトを開発するためには公平でなければならない、と考えているため、どのマイニングプールについても、宣伝したり、悪口を言ったりすることはしませんでした。
しかし、NiceHash については、やり取りを始めてからわずか2ヶ月しか経っていませんが、正直なところうんざりしています。

とはいえ、マイナーの皆さんに「NiceHash を使うのをやめろ」とは言いません。私たちはそのような立場にありませんし、それは皆さんが自分自身で判断すべきことだからです。しかし個人的には、NiceHash とは今後いかなる形でも関わりたくありません。
私たちからアドバイスできることは、NiceHash との取引には細心の注意を払い、収益をできるだけ早く引き出し、マイニングソフトのパフォーマンスを注視すること、等々です。また、PhoenixMiner を NiceHash で使用したからといって、彼らがあなたを追放したりすることはないと思われます。

今回、このような事態によって多くの方の時間を無駄にしてしまいました。
問題が解決することを願ってやみません。

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