【NiceHash Miner】マイニングのベンチマークエラーを解決!原因と対応方法

NiceHash MinerはNiceHashは配布しているマイニングソフトの1つです。NVIDIA専用のNiceHash QuickMinerが配布されたあとも、AMDのGPUを利用する場合やPhoenixMinerを簡単に使用するために、利用を継続されている方は多いと思います。
このNiceHash Minerはマイニングを開始する前にベンチマークを行う必要があるのですが、インストールしてすぐにベンチマークを行うと大抵の場合エラーがでます。

この記事では、NiceHashが公開しているベンチマークエラーと対応方法の解説を参考に、エラーの解決方法をみてみましょう。

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結論:エラーは気にせず、DaggerHashimoto以外をDisabledにする

先回りして結論を言ってしまうと、エラーが出ても気にせずに、エラーが出たプラグインを無効化(Disabledに)してベンチマークの対象外にしてしまえばOKです。

「Mining」の右にあるこれを、

クリックするとこのようになり、

「Disabled」と表示が変わってベンチマークの対象外になります。

GPUメーカーによって得意・不得意なアルゴリズムがありますが、NVIDIAにせよAMDにせよ大抵の場合はDaggerHashimoto(ETH)が最も効率のよいアルゴリズムになります。そのため、ベンチマークエラーが出ても気にせずに、DaggerHashimotoだけを有効化してNiceHash Minerを動かし続けるのがおすすめです。

DaggerHashimotoのプラグインすべてでベンチマークエラーになるようだったら、以下の原因を一つ一つ潰していきましょう。

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原因①:オーバークロックのやりすぎ

オーバークロックをやりすぎるとマイニングソフトがクラッシュすることがあります。マイニングで使用されるアルゴリズムは暗号通貨ごとに違いますが、問題なくマイニングできるクロック設定もアルゴリズムによって違うため、同じ設定でベンチマークを行ったときに成功するアルゴリズムとエラーになるアルゴリズムが出てきてしまいます。

アルゴリズム対応コアクロック
アルゴリズム:A1000~1500
アルゴリズム:B1600~1700

たとえば上のようなアルゴリズムAとBがあった場合、コアクロックを1650MHzに設定してベンチマークを行うと、次のような結果になります。

アルゴリズム対応コアクロックベンチマーク結果
アルゴリズムA1000~1500エラー発生
アルゴリズムB1600~1700正常に終了

アルゴリズムAはコアクロック:1650MHzに対応していないためベンチマークエラーが発生します。

対応方法は簡単で、コアクロック・メモリクロックをデフォルトに設定し直すことです。ベンチマーク成功→クロックを少し上げる→ベンチマーク成功→クロックを少し上げる・・・と繰り返してエラーが出ない範囲で最も成果が出る設定を探しましょう。

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原因②:仮想メモリ不足

仮想メモリが十分に設定されていない場合も、ベンチマークエラーが出てしまいます。こちらのページで仮想メモリ設定方法を解説しています。

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原因③:そもそもマイニングへの注文がない

NiceHashは様々なサービスを展開していますが、NiceHash MinerやNiceHash QuickMinerを使っている人はハッシュパワー売買の仲介業者としてのNiceHashにお世話になる事が多いでしょう。これらのソフトは起動すると、NiceHashのハッシュパワーマーケットプレイスに接続され、ハッシュパワーを買った人が指定したプールに接続してマイニングを行うことになります。このプールからマイニングジョブを受け取ることになります。そのため、そもそもマイニングへの注文がない(ハッシュパワーを買った人がいない)場合は、マイニングすることができないためベンチマークエラーが発生します。

これも対応方法は簡単で、ベンチマークエラーを無視して他のアルゴリズムでベンチマークを行うことです。

ただし、NiceHashのアルゴリズム一覧ページを開いて、ベンチマークエラーが出たアルゴリズムの「MINERS」が「0」ではない場合はマイニングへの注文があることになるため、本原因によるベンチマークエラーではありません。他の対応方法を試してみましょう。

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原因④:マイニングソフトやNiceHash Minerのバグ

マイニングやベンチマークで使用するマイニングソフトは、NiceHash Minerにプラグインとして追加されます。サポートされていない環境(GPU・ドライバなど)でプラグインが動かないように、プラグイン起動時に環境チェックが行われて、非対応の環境ではプラグインは起動しません。しかし、まれにこの環境チェックがバグで想定通りに動作せず、非対応の環境でプラグインが起動してしまう場合があります。

この原因は自力で解決することはできないため、対応方法はベンチマークエラーを無視して他のアルゴリズムでベンチマークを行うことしかできません。

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原因⑤:ASUS・トレンドマイクロ製のルーターを使用している

ベンチマークエラーが上記の原因ではなかった場合、マイニングソフトががNiceHashのstratumサーバーに接続していない可能性があります。多くの場合、ASUSルーターがstratum接続をブロックしています。対応方法は、ASUSルーターのダッシュボードを開き、ファイアウォールを無効化してください。

また、トレンドマイクロのルーターでは、「Malicious Site Blocking(悪質なサイトのブロック)」という機能で、ルーターの機能でネットワーク接続が遮断されている場合もあります。使用中のルーターに同様の機能がないか確認し、あった場合は一時的に無効化して接続を試してみてください。

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原因⑥:プロバイダーがブロックしている

プロバイダーがマイニングの通信をブロックしている可能性があります。プロバイダに連絡してホワイトリストに登録してもらうか、VPNを使うとよいでしょう。

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まとめ:よくあるベンチマークエラー原因は①と②

ここまで6つの原因を見てきましたが、もっともよくあるベンチマークエラー原因は、

  1. オーバークロックのやりすぎ
  2. 仮想メモリ不足

の2つです。

この2つに対処してもなおベンチマークエラーが出るようなら、最初に書いたとおりにプラグインを無効化して「Disabled」にしてしまっていいでしょう。

それにしても、ASUSはマイニングマザーボードや、

マイニングGPUを出しているのに、

ルーターでは接続を弾いているのには驚きましたね。

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